リユース
着なくなった着物等の生地を再利用して新しい織物を作ります。ものを大切に使う日本人の思いが織物にも現れています。
「裂き織り」とは江戸時代中期から伝わる伝統技術で、擦り切れたり汚れたりと着用不可能な布をもう一度ほどき、それを1cm程度に裂いて、横糸とし職人が一越しひとこし丁寧に織りこんでいきます。最後まで大切に使うという、日本人の精神性から生まれた織物です。
KUSKAの「裂き織り」は全ての工程を職人の手により行うため、機械織にはでない手織り独特の風合いが特徴です。
着なくなった着物等の生地を再利用して新しい織物を作ります。ものを大切に使う日本人の思いが織物にも現れています。
古布をオリジナルカラーに手作業で染め直します。
職人の手作業により1つ1つ丁寧に布を裂いていきます。均等な長さになるように調整しながら作業します。
裂き織り用に自社で独自開発した広幅の手織り機を駆使し熟練の職人がバランスを取りながら織っていきます。機械織りでは表現できない独自の質感と風合いが「KUSKAの裂き織り」の証です。
ちなみに熟練の職人が1日に織れる量は50cm程度となります。(スニーカー5足分です)
完成した「KUSKAの裂織り」の生地
「バルカナイズ製法」とは、ゴム底と靴本体を接着し、硫黄を加えた釜で熱と圧力をかける製法。170年以上も前の1839年に、アメリカの発明家チャールズ・グッドイヤーが発明した、まさに“スニーカーの基本製法”です。
「バルカナイズ製法」は基本的に手作業のため、 想像以上に労力と手間がかかり 生産効率が悪く、その数は激減し、現在、日本でバルカナイズ製法を行っている会社は3社のみ、といわれています。
今回はスピングルムーブのスニーカーで有名なスピングカンパニーにKUSKAのスニーカーを作製いただきました。
織り上がったKUSKAの裂織生地を丁寧に裁断していきます。
裁断した生地を特殊な牛革に縫い合わせていきます。
平面のパーツを立体的に成型していきます。
アッパーを靴型にかぶせてカタチを整えながら中底に貼り付けていきます。
革の表面を削り、ゴムと接着できるようにします。
横面と、底面に丁寧に糊を塗ります
オリジナルで配合されたゴムを底に貼り合わせていきます。
KUSKA用に作製したフォクシングテープを横面に貼りわせていきます。
しっかりと圧着させると同時に釜入れ前の点検を行います。ぱっと見ではスニーカーは完成形に近いので すが実はまだゴム部分は柔らかいんです。
アッパー(本体)とソールとを接着 したスニーカーを吊り棚にセッティングします。
スニーカーを加硫釜に入れアッパーとソールをしっかりと結合させます。
「バルカナイズ製法」の特徴とも言える加硫釜。 しっかりと結合させ丈夫で弾力性のあるゴムに仕上がります。
履き心地、クオリティを守るため、生産はすべて国産にこだわり、日本の靴職人の手仕事で仕上げています。
裂き織りスニーカーをオンラインショップで見る